令和6年7月14日(日)に森ノ宮医療専門学校で対面例会が開催されました。
会務報告後、A班とB班に分かれて治験発表がおこなわれました。
B班ではベテランの先生方による「左手指の痛みと可動域制限」、「腰痛と不安」、「坐骨神経痛」の発表でした。
3例とも応用的な内容でしたが長年の培われた技術だけでなく、患者さんに寄り添う姿勢や証決定に至るまでの観察力などたくさんの学びがありました。
その後、班に分かれて実技がおこなわれ、私が所属している研修部では「足の厥陰肝経の取穴」と「補中の瀉法」の練習でした。
取穴する場所が少しズレるだけでも脉状に変化がみられるため取穴するツボを正確に取る大切さを改めて確認することができました。
霊枢小鍼解篇で「上医は機(気)を守る」と記載されいるように気の虚実を正確に判別し、その気の状態に応じて治療しなければなりません。
機を守る鍼灸師になるためには脉診力だけでなく、経絡治療を通して様々な刺法を学ぶ必要があると実感しました。
8月の対面例会はお休みです。
次回の対面例会は令和6年9月15日(日)の第三日曜日、会場は新大阪にて開催予定ですので、お間違いないようご注意ください。
また吉村春生先生により「擦過鍼について」の特別講義もございますので、ぜひご参加ください。
報告:研修部 井久保眞子